「伝わる文章」がすぐ書ける12のポイント
まず大前提として
ライティングをする上で意識してほしいポイントは全部で12個あります。
ただ、大前提として伝えたい事があります。
それは
♦とにかく名作・名文を読め♦
ということ。
名作を読むと根本的なライティングの能力が身に付きます。
そもそも「時代を超えて読まれる」って凄いことなんでよね。
時代を超えて読まれる本にはどの時代にも共通する「人を惹きつける真実」があると言われています。
(例えば日本文学で言うと、夏目漱石・芥川龍之介等ですね)
もちろん、日本だけでなく海外の名作本(日本語訳で良いので)も読ましょう。
文化が違う外国の本が日本に来て読み継がれている、、
「どこでも読まれる魅力」があるからと言えるでしょう。
そこには「人に伝わる文章・考え方」が詰まっていると思いませんか?
小手先の技術に頼らない、「本質的な文の構成能力(ライティング)」があります。
「人を惹きつける真実が分かる」と人間のことが深く理解できる様に。
名作を読むと人間の心理を知り、感情に訴えかける術がわかります。
そしてその術はライティングや営業、マーケティング等あらゆることに活かせます!
これから12個のポイントを伝えますが、まずは「名作を読むこと」をライフワークにして欲しいですね。
それでは各ポイントの説明に入ります。
①1投稿1トピックの原則
文章を書く上でたくさんのトピックは必要ないです。
伝えたいことが多すぎると「何が言いたいかわからない。」「わけがわからない。」と読者は思います。
②そのあとカラオケに行きました。
この様に複数伝えたいことがある場合は、トピックスを分けて書きましょう。
1記事(1冊)伝えることはたった1つで良い。
たった1つの事を読者に伝えるために各章を分け、説明していきましょう。
②文は短く
接続詞を使用し、だらだら文を続けるのはやめましょう。
文がだらだら長いと読むのが嫌になります。出来るだけ短く文を切りましょう。
特に「SNS」では鉄則です。
インターネットで情報を得ようとする人は「気楽さ・手軽さ」を重視しています。
このトピックに関しては下記の本がおすすめです。
分厚くページ数が多い中で、1文が短いと有名です。参考になる本です。
③漢字・ひらがな・カタカナはバランス良く
文章は目に入った時の心地よさが大切です。
人間にも言えますが、見た目の心地よさ(清潔感)があると好かれますよね。
見た目が心地よくない(汚い)と仲良くしたくないと誰しもが思いますよね~。
文章も一緒です。
良くありがちですが、「漢字をたくさんを使うと頭が良い人に見える」と錯覚している人が多いです。
むしろ漢字をたくさん使うと、読みにくい文章が出来ます。
本当に頭が良い人は「小学生でも理解できるわかりやすい文」を書きます。
漢字を減らすためには副詞をひらがなにしましょう。
バランスを考え、「読みやすく」「目に心地よい」を意識します。
④同じ語尾を続けない
同じ語尾を続けると「リズムが生まれません」。
(例)キャサリンは掃除をしています。ジョニーは料理をしています。
これでは「読みにくい」です。
「~です。~ます。~です。」の様に間に違う語尾を挟むようにしましょう。
そのためには「体言止め」を使用すると良いです(最後は名詞で終わる)。
(例)これぞマーケティングの真髄。
体言止めも使用しすぎるとリズムが生まれないので注意!
⑤断定する
「~と思います」「~と思う」では読者に伝わる力が弱いです。
文章は「自分の伝えたいエネルギーの10分の1以下でしか伝わらない」と認識しましょう。
例えばアーティストの曲を聞くにしても
DVDよりもライブ会場の最後列で見たほうがエネルギーが強く伝わります。
顧客の感動具合が違います。
いくらDVDに映像と音があっても「生演奏」には勝てません。
映像よりもイメージしにくい文章ではより顕著になります。
大抵の人は「伝えたいことが強すぎるんじゃないか?」と考え、「~思う」を付けがちです。
これは絶対だめ。
言葉を文章にするだけで勝手に弱まります。言い過ぎくらいで丁度良いものです。
断定したところで、思っているほど強く伝わらないと意識しましょう。
⑥八方美人にならない
多方面に気を使うと何が言いたいかわからなくなります。
BからみるとAには○○の様なデメリットがあるが、~~~
これでは「結局、あなたの意見は何?よくわからない」となります。
何が言いたいかわからない人の文章なんて誰も読みません。
Aですと言い切る。「BもCも違う。Aが良い」。
この場合B,Cの意見を持つ人には嫌われます。
B,Cには嫌われますが、Aからはめちゃくちゃ好かれます。
しっかり言い切りましょう。
共感してくれる仲間を増やしていけば良い。
文章とは「何かを誰かに伝えたい」から書くものです。
誰にも伝わらない文章は意味がないです。
はっきり断定しましょう。
⑦本心を書く
「⑥八方美人にならない」に近い内容です。
嫌われても良いので本心を書きましょう。
本音には毒がありますが、同じことを考えている人を見つけることが出来ます。
本心を書くことで、ある一定数の同じ考えをしている人から読まれます。
「よくぞ言ってくれた」という声があがります。結局、本心に響くのは本心なんですよね。
良い子になってはいけません。八方美人にならず断定しましょうね。
⑧まず結論から書く
現代の読者はスピード重視です。読者は基本、最後まで読みません。
そのため、何が言いたいかわからない文は読みません。
「⑥八方美人にならない」でも伝えましたが、文章とは「誰かに何かを伝える」ために書きます。
下記の本はまさに結論から入っていますね。
最初に犯人がわかります。その後何が起こったのか説明していく流れになっています。
参考に読んでみましょう。
⑨抽象的な話には必ず具体例を
文章を書く上でやりがちなのが、
「抽象的な内容に気付かない」ということです。
本人は実体験に基づいているのでわかっているが、読んでいる人はふわっとした理解で終わるなんてことがあります
必ず具体例を書きましょう。
特に体験談はおすすめ。書いている人の顔が見え、イメージしやすいです。
例えば、レッスンや講義を受ける際に、
「良い授業だったなぁ」という感想のみで、肝心の内容を覚えていないという経験ないですしょうか。
これは講師側に具体例がなく、抽象的な説明になっているからです。
名講義師は
何か一つの抽象的な例に対して30分以上かけて説明します。
色んな角度から具体例を出し、講座をわかりやすくしていますね。
具体例を書きましょう。
抽象的な例に具体例を入れると「腑に落ちる」となります。
⑩主観的すぎず、客観的すぎず
文章はバランスが重要です。
完全な客観的なor主観的な意見はつまらないです。
どちらも極端な例ですが、「だからなんだよ」ってなりませんか?
人間は「客観的意見に対して他の人がどう思っているのか」を知りたいと考えます。
ニュースに対して、「みんなのつぶやきが知りたい」と思ったことはありませんか?
特に日本人はこの傾向が強いです。
「他の人がどう思っているのかを知りたい」
日本人はレビューを必ず見ます。みんなが並ぶ有名店には行列が出来やすいです。
何故、自分がそう思うのかという理由(常に読者を意識するために)を書きましょう。
⑪ベクトルを読者に
常に読者を意識しましょう。
読者にとってどのような文が良いかを考えます。
自分のことばかり考えると「八方美人」になります。
ここまで伝えてきた①~⑩は全て読者に伝えるためのポイントになります。
全てはこの⑪に繋がります。
これは文章だけでなく、キャッチコピーを作る際も同様に意識しましょう。
このキャッチコピーからは「塾長である私は生徒が欲しい」という意味が伝わります。
ベクトルが自分に向いているこの様なキャッチコピーでは顧客がくるわけないです。
じつはチラシってこんなんばっかですよ。
「誰に向けてチラシを出す」のかが大切です。
この場合、ターゲットは「学生」ではなく「学生の親」ですよね。。
ではその親は何を望んでいるのか。。
例えばですが「この塾に通えば子供の成績が上がること」「価格(月謝)」とします。
親は「安くて子供の成績が上がる塾ならば通わせたい」と思います。
じゃあ価格は他の塾と比べて安い「1か月15000円」に設定しよう。
ここで注意してほしいのは1か月15000円という価格は「塾の関係者なら安い」と思うということです。
何故なら他の塾の値段を知っているからです。
しかし、一般の人はこの価格が安いと知らないですよね。
そこで15000円÷30日=「1日500円」というキャッチコピーの方にしましょう。
この方がお得に感じませんか?
さらに言えば500円は主婦の飲む大手チェーンの珈琲と同じ価格です。
「一日たった500円。珈琲一杯分で子供の成績が上がります。」
さらに踏み込ます。
ただ成績が上がれば良いのか?ガリ勉になればよいのか?何故成績が上がって欲しいのか?
それは「子供が幸せな未来を手に入れてほしい」という願いがありますよね。
「一日たった350円。珈琲一杯分で子供の成績が上がります。子どもの未来が変わります」
これが「ベクトルを相手に向ける」ということです。
⑫価値を与える
読者は大切な「時間」を使ってあなたの文章を読みます。
そこで何かお土産(価値のある物)を渡さないと失礼になります。
何故なら時間は大切だから。
暇つぶしで読んだとしても読書の時間を頂いていることになります。
(例)居酒屋利用の記事
お店URLはこちら。https//~~
お店のURLまで貼り、読者が「お店を検索する手間」を省けるようにしましょう。
これが価値を与えるということ。
影響力を持つ文章を書くためには「常に価値を与える人」になりましょう。
まとめ
いかがでしたか?
この12個のポイントは全てライティングに必要なことです。
ポイントを意識して文章を書くようにしましょう。
さすればライティング力は飛躍的に上がります。
今回はグルメ記事ではなく、「ライティング」に関しての記事です。
ライティングをする上で意識して欲しいポイントを「12個」にまとめてみました。
ライティング技術は
ライターだけでなく、あらゆる仕事で必要になります。
12のポイントを意識して「伝わる文章」の書き方をマスターしましょう!